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日本人の宗教観について-神社と寺の違いは?-

今日は、なかなか日本だと話題にならない宗教について取り上げたいと思います。

大学に入りたての僕は宗教にあまり関心は持てなかったのですが、イングランドキリスト教を信じる家族の元でホームステイした経験、イスラム教徒の友達と頻繁に遊んだこと、また中国で座禅を少し習ったことなどから、関心が湧き、最近は読む本のほとんどが宗教関係の本です。信仰対象ではなく、教養として学んでいた宗教ですが、最近自分自身の信仰についても考えるようになりました。僕ははっきりとした信仰はありませんが、神様は存在すると思っています。しかし、その神様を自分が信じるかどうか、はたまたどの神様を信じるか、を時間をかけて決めていこうと思っています。

 

そこで今日は、『日本人にとっての宗教をテーマに記事』を書きたいと思います。

さて、上の文章からわかる通り僕は完全な無宗教の人間ではありません。しかしこれを読んでいるみなさんはどうでしょう?僕の予想だと多くの人は『私は無宗教だよ』というかもしれません。

 

では、こんなことを言われたらどうでしょうか?

『お守りを切り刻んでください』『お寺でチューチュートレインしてください』

おそらくできないはずです。でも本当に無宗教ならできるはずです。(チューチュートレインは寺じゃなくても無理ww)

 

また、日本人は受験の時に合格祈願をしたり、ご先祖様に手を合わせたりもします。結婚式は教会であげたりもします。これを見た海外の人たちは、『いや、日本人めっちゃ宗教あるやんww』となります。

でも僕たちは、これらの行動が当たり前すぎで宗教的な行動をとっていると思わないんです。それに、結婚式はキリスト教の教会で牧師さんを呼ぶのに、死ぬときは仏教のお坊さんを呼びます。これも海外から見たらWhy Japanese People??なんで1のに宗教でやらないんだYO!!と言われそうですが、まさにこれこそが日本人の宗教観ではないのかと思います。

 

というのも、日本にはもともと神道がありました。神道八百万の神様を崇める日本独自の民族宗教です。八百万の神様とは、川や山など自然にあるすべてのものであり、神道ではこれら万物のものにすべて神様が宿っていると考えます。千と千尋の神隠しの世界観がまさに神道です。あれにも、川の神様などたくさんの神様が出てきましたね。そして神道では、人々は鳥居がある神社へお参りにいきます。そして、神道では神主さんがいますが、それをまとめているのが天皇陛下ということになっています。このことからも神道が日本人に根付いた民族宗教であることが伺えます。

 

日本は自然が豊かなのでこのような多神教の考えが広がっていきました。なので、インドから中国を経て、仏教が入ってきた時もうまく共存しました。神道が日本独自の民族宗教なのに対し、仏教は世界中で信仰されている世界宗教です。仏教はキリスト教イスラム教と並んで世界三大宗教と言われているほどです。仏教では、人々は死んだらまた、別の生き物か人間に転生する、輪廻転生の考が基本です。何に生まれ変わるかは現世の行い(カルマ)によって、決まります。面白いのはこのカルマは後世にも引き継がれていきます。しかし、仏教ではこの世界にいる以上、我々は苦行を行っていると考えます。考えてみると生きていれば辛いこともたくさんありますよね。なので、修行をし、悟りを開くことで、この輪廻転生の外に出るのが仏教の究極の目標です。この輪廻転生から解放された魂は、極楽浄土というそれはそれは素晴らしいところに行けるそうです。お坊さんが修行しているのは寺ですよね。なのでお寺は仏教的な宗教施設になります。

 

そして、現在の日本は神道と仏教が混ざった宗教観であることが言えます。このように神道と仏教を合わせた宗教観のことを、神仏習合:しんぶつしゅうごう』と言います。このように、日本人は様々な宗教の『あ、これはいいな』と言う部分を取り入れていった、これが日本人の宗教観ではないでしょうか。

 

まとめると

・日本人の生活には実は結構宗教が根付いている。

・先にあったのが神道、のちに仏教がインド、中国を経て日本へやってきた。

神道が日本人にとっての民族宗教であることに対して、仏教は世界中の人から信仰される世界宗教である。その2つを融合させた神仏習合が今の日本人の宗教観であると言える。

・神社は神道の施設。お寺は仏教の施設。

 

では、おやすみなさい