Let's rock and roll!!

君の夢を本気で応援する

最近多い日本すごい系の番組を考察してみた

 

ナマステー

 

やー、今更ですがテイラースウィフトの新しいアルバムを聞いています。音楽性が変わったとか言われがちだけど、あの人の歌唱力とか声の美しさは本物なので僕はずっとファンでいたいです!

 

さて、今日のテーマは最近テレビを見てて思ったことを記事にします。最後まで読んでくれたら嬉しいです。

 

早速ですが、最近めっちゃ日本すごい系の番組多くね??と思っております。特に日本在住の外国人に密着してひたすら日本の良さを伝えてくる番組、外国までわざわざ行って日本好きの外国人のクレイジーさを面白おかしく取り上げる番組など、多すぎるわ!!(誤解を生まないために筆者は日本が大好きだが、日本は僕のことを好きじゃないようである。片思い歴多分高2くらいからww)

 

あとついでに疑問をいうと、そういう番組は見た目ですぐ外国人とわかる人ばっかり取り上げてるなと思いました。圧倒的に中国や韓国、アジアからの観光客が多いのに、です。

 

もちろん、そういう番組が増えていいことはたくさんあると思います。でも、この背景をめっちゃ真面目に考察すると、少し怖いなーと僕は思います。なぜなら、そういう番組が受ける背景には、俺たちは他の国より優れているんだぞ!!という思想がないとは言えないと思うからです。

 

特に外国に入って行き、すでにその国に溶け込んでいる、僕らから見たら少し違うかな?と思う日本の文化を、わざわざその道の達人を送り込んでぶっ壊しにいく番組はどうかなと思います。その人はその瞬間までは日本を楽しんでいたのに壊され、遠い日本で笑い者にされ、その場に人たちは将来日本に来て、自分の目で『日本に行ったことがない自分が思う日本』と『実際に行ってみて目で見た日本』のギャップを味わう機会を奪われてしまったのだから、これは不幸なことだと思います。特に異文化理解の観点から。

 

確かに多くの外国人の方が日本に興味を抱いて来日してくれるのはいいことだと思います。しかし、僕たちはどれだけ彼らの国に関心を持っているでしょうか?

僕は、例えば日本大好きフィンランド人のA君を取材するとしたら、同じようにフィンランド大好き日本人Bさんを取材旅行させるなり、少なくともその国の文化などをもう少し取り上げても良いのではないのかと多います。国際交流やグローバル化は一方通行では決して成り立たないのですから。

 

さらに、もっと言うとこういう現象が極端なナショナリズムに結びつかないか僕はとても心配しています。

 

ナショナリズム
nationalism

民族,国家に対する個人の世俗的忠誠心を内容とする感情もしくはイデオロギー。普通,民族主義と訳されるが,国民主義国家主義あるいは国粋主義と訳されることもある。しかしこれらの訳語はいずれもナショナリズムの概念を十分に表現しているとはいえない。ナショナリズムの概念が多義的であるのは,ネーション (民族,国民) が歴史上きわめて多様な形態をたどって生成,発展してきたことに起因している。歴史的な重要概念となったのは 18世紀末以後のことである。アメリカの独立とフランス革命がその端緒となったとされ,南アメリカに浸透し,19世紀にはヨーロッパ全体に広まり,ナショナリズム時代をつくりだし,20世紀に入って,アジア,アフリカで多くのナショナリズム運動が展開された。ナショナリズムはこうした諸国の独立をもたらす解放的イデオロギーではあるが,民族紛争と戦争の拡大をもたらす危険も大きい。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
今、国際社会ではトランプ大統領率いるアメリカを筆頭にこのナショナリズムが世の中を混乱させています。ドイツでもナショナリズムに訴えかけ、移民を追い出そうと主張する政党が議席をとったり、フランスも極右のルペン氏が決選投票まで勝ち上がるなどの現象が起こりました。中国なども国民のナショナリズムに訴えかける手法はよく用いています。日本だって現在そのように極端な道に踏み外してしまう可能性だってこのままでは大いにあるでしょう。
これらの現象はグローバル化の歪みと言えますが、世界の中で人の移動が活発になっているのは事実であり、止めようがありません。
そんな世の中だからこそ、あのような番組を異常に見かけることに僕は危機感を覚えるのです。しかし、そういう番組を見ることは全然構わないし、見た後の行動が大切なのです。見た後に、日本はいい国だな、だけで終わらせず『じゃあ今日は〇〇人が出てたからその国についてもっと調べてみようかな』と、視野を同時に外へ向けることが本当に大切だと思います。
皆さんはどう思いますか?